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役所や会社の健康診断の肝機能の検査は主に6つ(①ALT②AST③γ-GTP④ALB⑤ALP⑥ZTT)ありますが、実は肝機能の異常だけでなく、その他重篤な病気を患う場合にも基準値を超えます。
今日は、健康診断で実施される「肝機能6つの検査」の詳細やその他の病名をまとめておきます。
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肝機能6つの検査と病名
肝機能6つの検査 | 基準値 | 主な病名 ※病名は一例 |
ALT(GPT) | 30 IU/L以下 | 肝機能障害 甲状腺機能亢進症 |
AST(GOT) | 30 IU/L以下 | 肝機能障害 肝硬変、脂肪肝 |
γ-GTP | 50 IU/L以下 | アルコール肝障害 薬剤肝障害、胆道疾患 |
ALB | 4.0 g/dL以上 | 低値で肝疾患 急性感染症、栄養失調 |
ALP | 120~350 IU/L | 肝臓疾患 胆道疾患 |
ZTT | 2.0~12.0 KU | 肝硬変、慢性肝炎 肝がん、膠原病 |
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①ALT(GPT)
ALT(GPT)の基準値は 30 IU/L以下
肝機能障害がすぐ分かる検査ですが、急性肝炎、慢性肝炎、劇症肝炎、ウイルス性肝炎を始め、甲状腺機能亢進症なども分かります。
②AST(GOT)

AST(GOT)の基準値は 30 IU/L以下
こちらもALT(GPT)と並んで、肝機能障害を見つける検査です。急性肝炎、慢性肝炎、劇症肝炎、脂肪肝、肝臓がん、アルコール性肝炎の肝機能障害から、心筋梗塞の疑いまでわかる検査です。
③γ-GTP

γ-GTPの基準値は 50 IU/L以下
アルコール性肝障害、脂肪肝、薬剤性肝障害、胆汁うっ滞、胆道疾患、原発性胆汁性肝硬変、胆石症など
肝機能障害以外では、薬剤性肝障害と胆石症なども分かる検査です。
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肝機能の対策


【肝機能障害の原因】
原因一覧表、飲酒、高カロリーと高糖質、肥満と運動不足、寝不足とストレス、ウイルス性肝炎、服用薬、脂質の多い食事
④ALB(アルブミン)
ALB(アルブミン)の基準値は4.0 g/dL以上
肝疾患、急性感染症、栄養失調、ネフローゼ症候群、皮膚の火傷(日焼け)などが分かる検査です。
ネフローゼ症候群とは、蛋白尿が大量に出て血液中のタンパク質が減少する病気です。体のむくみや高コレステロールになると言われています。
⑤ALP(アルカリホスファターゼ)
ALP(アルカリホスファターゼ)の基準値は120~350 IU/L
肝臓、腎臓、骨細胞に異常があると、検査で基準値を超えてくるのがALPです。骨にがん細胞があると異常値が出ます。
⑥ZTT(クンケル)
ZTT(クンケル)の基準値は2.0~12.0 KU硫酸亜鉛試験とも呼ばれてる肝機能を調べる検査です。
今日は、肝機能6つの検査でわかる肝機能障害以外の病気もまとめました。検査結果が良くない方は、早めの対応が大切です。